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バイクのカスタム&メンテナンスがメインのお店で、レンタルガレージもやってます
4stランナーから2stへ乗り換えたZ君。
紆余曲折を経て憧れの2stランナーを手に入れたらしく「修理をお願いしま~す」と電話の向こうから弾んだ声。
夜に引取に行った為に細かい所は見えにくかったのでその日は引き取っただけ。
翌日トランポから降ろした黄色も鮮やかなそのランナーは目を疑うような有様。
埃と錆が支配するボディからはランナー独特のオーラは全く感じられない。。
これは復活するのに幾ら掛かるのか・・・・・!?

Z君曰く「見た目はくたびれてますが中身はフルマロッシだそうです(^○^)」
フルマロッシ・・・・・匂う、匂うぞ!!怪しい雰囲気が。


まずは現状確認。
エンジンの外観はアルミの白錆に包まれて何ともし難い雰囲気。
長期間放置していたらしくパワーフィルターが外れているのは仕方がないとしても・・・・


キャブもホルダーから外れてる。
中身は大丈夫なのか?
s-DSC03846.jpg

ARROWのチャンバーも御覧の通り。
奥に見えるシリンダーも錆錆。
s-DSC03840.jpg

シートを開ける鍵はキーシリンダーごと外れる始末。
新手の盗難防止装置ですか?
s-DSC03847.jpg

Z君から依頼された内容の一つ。
「後付け盗難防止装置は取り外しておいてください」
で、フロントのカバーを外すとグチャグチャの配線。
もしかしたら素人のやっつけ仕事か?
s-DSC03839.jpg

まあ次から次に出るわ出るわ。
突っ込みどころ満載。

まだまだ現状確認編続く。。

プロヘッドモーターファクトリー
http://prohead-mf.com/
TEL/FAX 092-834-9330
気がつけば、スノボネタだったり、変態CRネタだったり、自己紹介だったりとメインの整備ネタが暫く無かったので本分に戻ります。

ネットで購入されて半年放置。
その前も動いていたかどうか不明な車両。
近所で整備できるところを探されたようですが、イタ車と言う事で門前払いの目に何件もあったようでこのブログを見ての問い合わせで入庫しました。


販売店としてはやったことのない車両を敬遠するのは当然の心理でしょう。
それが外車となると「何処からパーツを入手すればいいのか?」
「構造がどうなっているのか?」
「イタ車は壊れやすいから、仮に整備しても壊れたらその保証はどうするのか」 etc

そう考えるのは至極当然です。

言っておきますが、国産バイクと外車を一緒のラインで考えてはだめです。
国産車はどこまで言っても、人間と荷物をA地点からB地点まで移動させる所謂運搬の歴史の延長にあると私は考えます。ですから、「壊れない」「速い」「扱いやすい」「スペック至上主義」と言う美学の賜物です。
これが外車となると、モータースポーツの歴史が大きく関係していますから違ったものが産まれてきます。
2輪だったか4輪だったか、はたまたイタリアだったかイギリスだったか忘れましたがとあるメーカーの方が言われてました。
「我々は完成車を売るのではない。素材を売るのだ」と。
誤解しないでほしいのは、出来そこないの車を売ってると言ってるのではありません。
最後の味付けはオーナーがやって下さいと言う事です。

スーパーバイク、スーパーカーのある情熱の国イタリア。
キットカーが公道を走れるイギリス。
制限速度無制限のアウトバーンがあるヨーロッパ。
どこまでも続く真っ直ぐなハイウェイを走るアメリカ。

それぞれのお国柄を表すようなバイクや車がありますよね。
だから魅力的なんです。
ス-パーカー(スーパーバイク)なんて用途を間違えればある意味欠陥車です。
でも、限られた用途に合った使い方をすればスーパーな乗り物です。


話が逸脱しましたが、ランナーはそんなイタリアで作られたスポーツスクーターと認識してください。
スクーター=楽な乗り物の図式は成り立ちません。
そんなスポーツ車が日本車のようにメンテナンスフリーなわけがありません。
まあ、そういう事です。

とは言っても、きちんと整備すればバイクもそれに応えてくれます。

ランナーの整備と言えば大体定番的になってきますが、ステムベアリング。
例にもれずガタが出てステアリングが一定の所で止まってしまう状態です。
s-DSC03773.jpg

フロントフォークからオイル漏れ。
シール交換と同時にシートパイプのショート加工も同時に注文いただきました。
それにしても汚いフォークオイル。
これでは正しい減衰は発生しません。
これは国産車でも同じですが、スクーターもフォークオイルの交換は必須です。
s-DSC03775.jpg

そして不動の原因だったキャブ。
乗らない期間が長くなるとガソリンが腐って緑色に変色。
腐ったガソリンはラバー類を硬化させます。
バキュームピストンのダイヤフラムがガチガチに硬化して上がったピストンが降りてこない。
これではレスポンスもへったくれもありません。
迷わず新品に交換です。
s-DSC03777.jpg

きちんと手を掛ければ機械はそれにきちんと答えてくれます。
また人間の思い通りにならないのも事実ですが、気持ちよく乗ってこその趣味のバイク。
メンテは大事ですよ!

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ここ数週間のブログを見返すと不定期といいながらZ1000Rの記事ばかりだったり、エンジン等のメカ関係が多いせいかモノトーンの写真ばかりだったりで華がないんですね。
たまにはカラフルな写真でもと思うんですが・・・・・あんまり無いんです。


と言う事でちょっとはカラフルな画像。
塗りたての赤が綺麗なランナーのクランク交換です。


早速エンジンを降ろして・・・・
s-DSC03125.jpg

クランク摘出。
以前オーバーホールした時から若干の痩せは確認していたのですが、一旦少しでも痩せた物は加速度的に磨耗が進むんでこんなになってしまいました。
黄色枠のとんがってる所が元の外形。
その右側が痩せてしまった所。
これでは音も出ますし、振動も出ますし、2次エアも吸うんで調子も悪くなるし、最悪の場合焼き付きも考えられなくも無いです。
s-DSC03131.jpg

こちらはノーマル。試しに重さを計ってみました。
s-DSC03130.jpg

今回使うクランクはマロッシのクランク(ストローク変更なし)
ウェブの厚みが全く違いますしコンロッドと対角上にはウエイトが埋め込まれてます。
1次圧縮のUPも勿論期待できますが、重いことによるトルクアップが大きく期待できます。
s-DSC03129.jpg

組みあがって実走してみるとトルクが凄いです。
常連のランナーでマロッシクランクを組んでる車両もありますがそれは180ベース。
それでもトルクが凄いなとは思ってましたが、こちらはそれ以上です。
やはり125ケースベースは最強仕様になるんでしょうかね?

結局今回もモノトーン調の画像ばかりでした。。

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最近は雨ばかりですね~。
バイクにもろくに乗れない日々が続いております。
こんな時はバイクの掃除なんかに精を出すのもいいかも。


当店のランナー軍団の一人。若手有望株のⅠ君。
せっせと愛車を磨いてます。


実は、ランナーに乗りたいが為に免許を取ったと言うパターンの一人。
教習所では、教習生や教官とのお決まりの会話に「免許取ったらなんに乗るの?」
というのが有るようですが「ランナー!」と答えても大方「???」だそうです。
そりゃそうでしょうね。国産では無いですし。
「イタリアのスクーターです」って説明すると勿体無いと言われたそうです。
そんなことが続いて以来「ランナー」って言わなくなったそうです。

スペックでは語れないのが外車の魅力。

ベテランライダーにこそ一度乗ってみてもらいたいものです。


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その後何故か更にランナーが2台増えました。
それも2st。。一人は4stからの乗り換え。

みんな時代に逆行してますね。アホですね~。


そんな2stランナーですが生産されてたのが1998年(125は1997年)~2003年まで。
古い個体は既に10年選手です。
国産とは違い、乗り出す前に色んなメンテナンスが必要な事は言うまでもありません。

今回は↓画像のオレンジの車体のネタ。
走行距離が2700kmとかなり程度のいい車両では有りますが、イタ車特有のゴム部品の劣化は免れません。
燃料ホースとオイルホースに亀裂が入ってます。
オイルホースの交換をしようと駆動系のカバーを外した時に事件は起こりました。
s-20110516102836.jpg

オイルポンプを外す為にまずはバリエーターのフェイスを外して、スターターピニオンを外して・・・・?
何か足りない。
なんかスカスカ・・・?


左はオレンジの車体のピニオン。右はブルーの車体のピニオン。
黄色で囲んだ部分がありません。
バラした形跡は無いので最初から無かった可能性も有り。
前のオーナーは今までどうしてたんでしょう?
s-DSC02785.jpg

新品の値段を調べてみると¥26000オーバー!!
高い。。高すぎる。
仕方ない奥の手を出すか!
国産スクーターのとある車種のピニオンから部品取り。
画像は既に部品取りした後ですが、ギヤの大きさや歯数は違うけど必要な部分は全く一緒。
s-DSC02786.jpg

これでセルが普通に使えます。
こう言うのがイタ車クオリティと言う事なのか?
まあ仕方無いです。
思い込んだら試練の道。行くが男のど根性です。

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