バイクのカスタム&メンテナンスがメインのお店で、レンタルガレージもやってます
ここ最近はCRキャブのパーツの事ばかり書いてますが、純正採用されているキャブも社外キャブも多くの部品の集合体で構成されています。
そして本体には空気や燃料が通る多くの穴が開いてます。
長く乗らなかったりすると中に溜まっている燃料が変質したりしてその穴をふさいでしまったりします。
これがエンジン不調(キャブレター不調)を引き起こす原因の一つです。

キャブレターのオーバーホールと言うと本体下側のフロートチャンバーの中を掃除したり。トップキャップを開けてダイヤフラムを点検したり・・・と言うのが一般的です。
その昔はキャブレター車が殆どでしたし、買い替えサイクルも短かったのでそれで大体対応できていました。
しかし、2000年辺りからFI(フューエルインジェクション)が急速に広まり現在ではキャブ車は一台も生産されてません。

と言う事は、最後のキャブ車も10年近く経っている事になります。
上に書いたような上&下だけではなく左右の連結部分も点検した方が良いと言う事です。


先日入ってきた修理のキャブで幾つか説明します。
当店に入ってきた殆どのキャブは、下のようにボディ本体のみまでバラバラにします。


これはミクニのキャブですが、ガソリンの通路に使われているゴムのパッキンも変形やひび割れが来ています。
ケーヒンだとOリングが使われてて、切れているまたは切れかけている場合が多く見受けられます。
ここのシールが失われると燃料漏れを起こして大変危険です。
年式にも関係しますが、長く乗るつもりであれば要交換部品です。
s-DSC04003.jpg

もう一つ外見から燃料漏れが解りやすい場所がフロートチャンバー。
以前にも書きましたが、ガソリンには色が付けてありますので揮発成分が蒸発すれば色素だけが残り、いずれ下のように黒っぽく汚れていきます。
s-DSC04007.jpg

フロートチャンバーを内側から見た画像。
周辺に付いているガスケットが潰れて硬化するとシール性が落ちて上のようになります。
一か所のゴムが悪くなっていると言う事は他の所も悪くなっていると判断して全バラすることをお勧めします。
それと、中に土のような物が付着してますがこれは水が混入した痕です。
燃料タンクの中も点検した方がいいでしょう。
s-DSC04005.jpg

ブリードタイプのNJですが、表面がブツブツになってます。
これも水の影響と思われます。
それよりも深刻だったのは、中子の下面に付いているOリングが切れていた事。
純正品を取り寄せて分かったのですが、このキャブは過去に開けられていてその時にサイズ違いのOリングが使われていました。その時に整備した者と所有者でどのようなやり取りがあったのか知りませんので何とも言えませんが、サイズ違いは潰れ幅が変わってくるので画像の様に切断の可能性があります。
緊急時で無ければ純正品または純正同等品を使った方が良いでしょう。
s-DSC04002.jpg

フロートバルブシートにもOリングが使われています。
これも純正よりも太いサイズの物が使われていたので当然交換です。
フロートバルブを新品にしたのにオーバーフローが止まらない場合はここのOリングに亀裂が入って漏れている可能性があります。
s-DSC04009.jpg

ミクニの独特な形状をしているフロート。
それに付くOリングは切れていました。
これでは燃料をきちんと遮断出来ません。
s-DSC04010.jpg


つまるところ、ゴム類は全て交換しないとダメですよ!と言うことです。
それにプラスして通路を綺麗にしてやる。
基本はこれで普通に走れるようになるはずです。

プロヘッドモーターファクトリー
http://prohead-mf.com/
TEL/FAX 092-834-9330
コメント
この記事へのコメント
これが仕事ですから♪
しかし、キャブって純正だろうが社外だろうが幾らやっても飽きないんですよね~。
何ででしょう(^○^)
2012/03/29(木) 20:14 | URL | prohead@ken #-[ 編集]
と、言葉にすれば簡単なように聞こえても、実際に作業するのは大変なんですよねぇ・・・
お疲れ様です。
2012/03/29(木) 14:57 | URL | mameshiba198 #4pThyANY[ 編集]
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